院長のブログ
-
新型コロナウイルスの流行についての考えとお願い
以前私は、HP上のブログで、「感染症から身を守るために」という記事を書きました。新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)は、国内ではまだ収束は一向に見えません。今回、受付に透明ビニールの幕を張らせていただいたことで、改めて考えをお伝えします。 ウイルスが感染する経路は大別して、飛沫(ひまつ)感染と接触感染とが…
-
感染症から身を守るために
まれにくしゃみをよくするとき以外、診察室でマスクをすることはありません。その理由の一つに、精神科の患者さんの場合、何気ないしぐさや態度でも不安にさせてしまうことがあります。「白衣高血圧」という話があり、白衣を着ない精神科医もいます。患者さんにくつろいだ雰囲気のなかで話をしてもらいたいということでしょう。ただ私は、そこま…
-
中村先生のこと
もう30年近く前ですが、医学部に入った年に、「医学生ゼミ」という学生の集まりに行きました。そこで二、三の学生たちが分科会をもっていました。「海外医療協力」というテーマのその会にいくと、中村哲という、口ひげを生やした先生が講演され、その後交流会という飲食の機会もありました。アフガニスタンというイスラム圏で活動されていると…
-
共同体と仲間意識
最近、デニス・テンというカザフスタンのフィギュアスケートの選手が、不幸な事件に巻き込まれて亡くなりました。その後、多くの選手、関係者が、SNSで悲しみや追悼の気持ちを表明されていました。“仲間を奪わないで”と書いた方もいて、私も心が痛みました。羽生結弦選手のコーチであるOrser氏は、“The skating comm…
-
紹介状の話
他の病院、医院に「紹介状」を書くことがあります。正式には「診療情報提供書」といいますが、患者さんが転院されるとき、病院に入院されるとき、あるいは画像検査など、他の病院でしかできない検査を受けていただくときに書きます。 春は人々が異動や移動をする季節です。患者さんは精神科の医師に対し、他の科にはない離れがたい気持ち(これ…
-
風邪の話
病院常勤医として当直をしていたとき、”患者さんが鼻水やくしゃみなど、風邪症状を訴えておられます。何かお薬を。”と呼ばれて、たいていの場合、風邪薬を処方していました。診察して処方しないでいると、患者さんが落ち着かないということがありました。診療所でも、通常の診察後、高熱は出ていないけれど鼻水やくしゃみがあるから風邪薬もも…
-
「おじさん」の役割
以前講義をお聞きしたある先生は、高校時代、“おじさん”の影響を受けて医学部に進んだそうです。同じ職業だったお父様からは、ご自身の学んだことを積極的にご子息に伝えられなかったとのこと。その先生が、“おじさん”は人生で大事な存在だという趣旨を言われ、私もつらつら思いだしました。 昔の大学の先輩に、おじさんから信念、道となる…
-
日野原重明先生と診療録の話
先日、105歳の天寿を全うされた、故日野原重明先生について、一冊だけご著書を買い、一度卒後研修についての講演を聴いたことがあります。ふだんから、信仰や、戦時中に医師になられた背景もあるでしょうが、いのちと平和の大切さをてらうことなく話され、私には少しまぶしく見えていました。亡くなられたときに報道された、先見の明があった…
-
続 成長することについての話
前回の話の続きです。 人が成長するとは、能力を伸ばすことでもあります。人間の能力の可能性は無限だとは、励ましの言葉としてよく言われることです。電車内の求人広告でも、「薬剤師の可能性は無限だ」などと書かれています。しかし実際は、能力を「無限」に発展させた人などいないし、私たちは常々、能力の乏しさを実感させられており、能力…
-
成長することについての話
春は、多くの若い人たちが学校を卒業し、就職する季節です。学生時代に、勉強、課外活動、またアルバイトで、責任ある役割をしたといっても、社会人になって任される仕事で生じる責任はずっと大きく、それをこなしていくことで、自身が成長していきます。もっとも、学生時代の経験での成長も、その土台をかたちづくります。 在学中所属していた…